見逃される高齢者の「うつ病」は認知症の誤診が招く

公開日: 更新日:

「適切な治療を受けられないばかりではなく、うつ病を悪化させてしまいかねない。認知症は励ますことが進行を遅らせることにつながるのに対し、うつ病は励ましが症状悪化につながるからです。もちろん、薬の処方も認知症とうつ病では異なります」

■放置すると本格的な認知症に移行

 近年になって、「高齢者のうつ病を適切に治療しなければ、認知症に至る可能性がある」ということも明らかになってきた。

「うつ病の高齢者の中には、症状が認知症と似ている『うつ病性仮性認知症』があるのです。このうつ病性仮性認知症の場合、治療が行われなければそのうち軽度の認知症に至り、やがては本格的な認知症へと“移行”してしまうことがあります。言い換えれば、うつ病性仮性認知症まではうつ病治療で回復する。うつ病を見逃さないことは認知症に至るのを防ぐチャンスなのです」

 前出の「物事を覚えられなくなった」「変な行動・言動が目立つようになった」という症状なら、認知症専門医以外でもある程度は正しい診断ができる。しかし「ぼーっとするようになった」は、認知症とうつ病の見極めが難しい。日本認知症学会のホームページなどで専門医を探し、そちらを受診すべきだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒