見逃される高齢者の「うつ病」は認知症の誤診が招く

公開日: 更新日:

 そもそも、認知症であっても、初期ではうつ症状が見られることがある。

 認知症の母親を撮ったドキュメンタリー映画「毎日がアルツハイマー」の関口祐加監督は、介護に関わるさまざまな人が集い意見を交わす「かいご楽快」で、「母親が認知症と診断された最初の2年半、家に閉じこもった」と話している。後に専門医から「初期はまだらぼけ。自分に起きていることが分かる。お母さんはそれに戸惑い、苦しんでいるのだ」と指摘され、母親の行動の意味を理解できたという。

 医師も家族も「年を取っているから、認知症という診断は間違いないだろう」と思いがちだ。しかし本当にそれは正しいのか? 認知症によるまだらぼけに苦しんでいるのか? あるいは、うつ病なのか? しっかり見極めるために協力できるのは家族しかいない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発