ろくに診察もせず状況悪化 都心の病院の“年末年始”が恐ろしい

公開日: 更新日:

40代開業医が語る

 医師不足が言われて久しいのですが、こと都心では無縁なものだと思ってきました。しかし、先日、ある患者さんの話を聞いて、他人事ではないと知りました。

 話題の主は小学校低学年のお子さんです。昨年の12月28日に公園でボール遊びをしていたのですが、ボールを追いかけて道路に飛び出したところ、車にはねられました。

 お子さんは2~3メートルも飛ばされたわりに元気だったようですが、念のため、救急車で病院に向かいました。

■有名な総合病院から受け入れを拒否され

 問題は病院の対応です。その公園のすぐ近くには有名な総合病院があったのですが、「いまは医師が少ないので」と受け入れを拒否。救急車が他の病院を回ってもどこも受け入れ先がなく、結局、このお子さんは最初の有名総合病院に担ぎ込まれました。

 ところがその病院では「元気そうだから大丈夫でしょう」とろくに診察もせずに、そのままお子さんを帰してしまったのです。その病院がある地区は中学3年生まで医療費が無料です。普段、1日数万円の差額ベッド代を払っても平気なお金持ち患者さんばかり診ているので軽くみたのかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情