始まりはK-1時代 角田信朗さんは過食症に10年悩んだ

公開日: 更新日:

 そのころ、尊敬する館長(石井和義氏)に「日本は真夜中でもアメリカは真っ昼間だ。世界は動いているんだよ」と言われ、ファクスを買わされました。朝10時から夜10時までは会館で仕事をして、深夜12時ごろに自宅に帰ってやっと食事して寝るころには、海外からファクスがカタカタ流れてくるわけです。で、目が覚めてそれを読むと「この金額じゃ試合は受けられない」といった内容。慌てて館長に電話すると、「なんや、こんな時間に!」と怒られるわけです。自分が「世界は動いてる」って言ってたのにですよ。そりゃ、過食しますよね(笑い)。

 当時は電子メールがまだなかったですから、四六時中ファクスの音に悩まされました。面倒くさいことはみんな私のところに来るんです。最終的には「選手のビザが下りないから、おまえが行け」といわれ、“なんで俺が?”と思いながら現地へ飛んで、ビザ取得のために奔走したこともあります。

 サラリーマンの経験を生かし、考え得る限りの書類を持参してワープロを使って英文で作り、現地の大使館に提出するのですが、何度提出してもどうしてもダメ。現地から館長に電話をしても本人は電話に出ず、伝言で「なんとしても選手を連れてこい」のひと言で電話を切られるんです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑