Xmas贈答に大人気 「VR」ゲームで目に異常は出ないのか

公開日: 更新日:

 問題は、人間の立体視細胞は成長と共に形成されるものであり、完了するのは6歳ごろだということ。つまり、立体視細胞が成長しきっていない子供たちがVRや3D画像を見続けると、立体視細胞の成長に影響が出て、将来、正常な立体視ができなくなる恐れがある。

「また、VRは通常、大人の平均的な瞳孔間距離を基準にして作られています。瞳孔間距離が狭い子供が使い続けると、正しい距離感が得られず、将来、空間認知能力に影響が出るかもしれません」

 歴史の浅いゲーム機器にはこうした懸念が拭い切れないため、ゲームメーカーはVR機器、3D機器に対象年齢を設け、12歳以上としている。

 気になるのは3D映画を見た子供の中に急性斜視になり、それが治らないケースがあることだ。

「国内では1件だけですが、4歳の子供が3D映画を見た後に斜視となって3カ月後に手術して治ったという事例がありました。大人なら近くを見続けて寄り目(輻輳)になったとしても、少し休めば元に戻りますが、子供は戻らなくなる可能性があります」(不二門教授)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」