意外に知らないマスクの作法 ウイルス学の専門家が伝授

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 全国的にインフルエンザが流行中だ。昨年は本格的な流行は年明けからだったが、今年は沖縄県で10月初旬、東京都は11月下旬から始まった。

 そこで気になるのが「マスク」だ。手軽なインフルエンザ予防策として真っ先に頭に浮かぶが、意外に正しい使い方を知らない人が多い。広島大学大学院医歯薬保健学研究院基礎生命科学部門ウイルス学研究室の坂口剛正教授に正しい使用法について聞いた。

■感染予防に使えるか?

「インフルエンザウイルスの主な侵入経路である口や鼻をマスクでは完全に塞ぐことはできません。そのため、『感染予防には役立たない』という意見もあります。しかし、私は一定レベルの効果はあると考えます。患者さんがマスクをすることで飛沫感染を予防することができるし、健康な人の感染予防にも役立ちます」

 インフルエンザウイルスは主に飛沫感染で伝わる。実際、学校での感染経路を調べると、直接話をしたことで感染したと考えられるという。

「口や鼻をある程度でも覆えるマスクは飛沫を防ぐのに有効です。しかも、人は1日に何度も口や鼻に手をやるので、マスクをしていることは、間接的に接触感染を防ぐことになります。さらに、マスクの中は呼吸により加湿状態になり、ウイルスに感染しにくくなります。この点でも有用だと考えています」

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