専門家が百寿者に聞いて分かった「ボケない人の生活」

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認知症にならない方は最低1日30分の外出を習慣にして、地域の人や友人と話したり、買い物したりして、刺激をたくさん受ける。『外出』という言葉の奥には、足腰の強化だけでなく、認知症を回避する多くの要素があるのです」

 三浦さんは90代になってから、主食を白米から玄米に替えたという。

「白米より玄米、食パンより全粒粉パンの方が、血糖値の上昇がゆるやかで、糖の分解に必要なインスリンがほどほどで済み、すい臓への負担が少ない。認知症にならない方は、血糖値が上がりにくい食事が共通項。認知症を招く大きな原因が糖尿病なのです」

■長寿遺伝子のスイッチ

 ボケない100歳の食事は一日三食腹七分目。7割が乳製品を取り、総じて果物と魚を好む。

「少々の飢餓感がある方が、元気に生きる長寿遺伝子が働くので、腹七分目。乳製品を取る方が介護状態になりにくいという報告があり、実際、木村さんも大好きでした。果物に含まれるビタミンCも、魚に含まれるオメガ3脂肪酸も、体をサビから守る抗酸化力が強い。うつ病は認知症の誘引の一つですが、オメガ3脂肪酸は抗うつ力にも優れる。そんな食事の影響もあって、認知症にならない方はとにかく前向きです。体がどこか痛くても『今が一番幸せ』と口をそろえます」

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