著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

名古屋市よりも郊外 持ち家率が高いエリアで子は生まれる

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 中京圏(愛知県・岐阜県・三重県)の出生率は、首都圏や関西圏と違って、全国平均よりも高めを維持しています。市区単位で見た合計特殊出生率(平成20~24年の平均値)のベスト10・ワースト10は、〈表〉のようになっています。もっとも高かったのは東海市、最も低かったのは名古屋市中区で、その差は約2倍でした。

 東海市を含む知多半島地域と、みよし市や知立市を含む西三河地域が、高い出生率を示しています。これらの地域には大企業の工場が立ち並んでおり、住民の平均所得はかなり高めで、土地が安いこともあり、持ち家率が高いエリアです。しかも、田畑が程よく残っており農業生産が活発、海に近いため海産物も安くて豊富。名古屋市へのアクセスがよく、教育レベルも高め。気候も温暖というように、暮らしやすい条件がいくつも揃っている全国的にも珍しい土地柄です。

 一方、名古屋市全体の合計特殊出生率は1・35という低空飛行です。とりわけ中区を中心に、隣接する区は軒並み低い数字になっています。中区はまるで周囲の出生率を吸い取るブラックホールのようです。繁華街、商店街、オフィス街などがモザイク状に密集している典型的な都心環境ですが、住宅費が高いなど若い夫婦が子育てをするのには適していません。

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