【お腹のヘルニア】国立病院機構村山医療センター・外科(東京都武蔵村山市)

公開日: 更新日:

癒着が少なく腸閉塞などの合併症が起こりにくい腹腔鏡の手術法を選択

 同院は、整形外科分野では国内屈指の病院(骨・運動器疾患の準ナショナルセンター)として知られる。その一方で、常勤外科医の定年退職によって2015年3月から約1年半、「外科」が休診状態だった。しかし、昨年秋に2人の一般外科医が赴任したことで再スタートした。

 大石英人部長は、前所属施設の東京女子医科大学八千代医療センターでは、日本内視鏡外科学会の技術認定指導医として若手医師の育成に力を注いできた。腹腔鏡を用いた内視鏡外科治療のエキスパートだ。

「当科が担う役割は、地域に根差した一般外科です。まずは発生頻度の高い『虫垂炎』『痔』『腹部ヘルニア』などの疾患を丁寧かつ確実に診療すること。特に低侵襲性外科治療をモットーにしています」

 同院には脊椎疾患などで治療に通う高齢の患者が多い。その世代の患者では、腹部ヘルニアの発生率も高くなる。腹部ヘルニアは、お腹の中の臓器を支えている筋肉が何らかの原因で弱くなったり、隙間ができたりして、腸の一部がポッコリ飛び出してしまう病態。その原因のひとつに、加齢によるお腹の筋肉の衰えがあるからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態