著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国で定着するか? 病気になりたくなかったら靴を脱ぐ

公開日: 更新日:

 ご存じのように、アメリカ人は部屋に上がる時に靴を脱ぐ習慣はありません。ところが部屋で靴を脱いだ方が健康にいいという研究結果が発表され、話題になっています。

 靴を脱ぐのは日本人には当たり前の話。ところがアメリカ人にとって、靴を脱ぐのは下着姿になるのとあまり変わらない感覚の人も多く、特に他人の家で靴を脱ぐなんて耐えられないという人もいたりします。

 ヒューストン大学の研究によれば、靴を脱いだ方がいい最大の理由は靴の底に付いたバクテリアです。靴を履いて外を歩き回るうちに、多くのバクテリアが靴の底に付着します。それが家に入って、特にカーペットの上を歩くと、靴の底から落ちてカーペットに付き、感染すると下痢などの問題が発生するというのです。

 研究では、ヒューストン市内で2500の靴底の付着物のサンプルを取ったところ、26%から腸炎の原因になる「クロストリジウム・ディフィシル菌」が見つかりました。これは家庭の台所やバスルームから検出される確率の3倍だといいます。

 また、アリゾナ大学の研究では、「靴底から平均42万種類以上のバクテリアが検出された」と発表されています。さらに、アスファルトの道路を歩く時に付着するコールタールは、発がん物質を含んでいる可能性もあるというテキサス・ベイラー大学の調査結果もあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘