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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

トランス脂肪酸禁止のニューヨークで心臓発作が減少

公開日: 更新日:

「トランス脂肪酸」を多く含む油脂は、クッキーやクラッカーなどの加工食品、ファストフードの揚げ物などに使われています。アメリカでは、その量はかつての5分の1程度まで減っていると考えられていますが、さらに2018年までに加工食品への使用が全面禁止される予定です。

 一足早く、07年にレストランやファストフード店での全面禁止に踏み切ったニューヨーク市では、他の地域と比べ心臓発作と脳卒中が低いことが分かりました。

 調査を行ったのはイエール大学の医学部で、その結果が「JAMA」(米国医師会雑誌)に発表されました。ニューヨーク市と、トランス脂肪酸の使用を禁止していない近隣地区を比べたところ、ニューヨーク市の方が心臓発作が7.8%少なく、脳卒中が3.6%少なかったのです。

 ところが、ここで少々混乱が生じています。かつてトランス脂肪酸が多く含まれていたマーガリンは、動物性油脂のバターより健康にいいと考えられていました。しかし、80年代以降健康リスクが発見され、逆に「マーガリンは体に悪い、バターの方がいい」というコンセプトが定着。今もそう思い込んでいる人が多いのです。

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