著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

大腸がん手術の地域格差 佐賀県は3分の2が腹腔鏡で実施

公開日: 更新日:

 大腸がん手術は大きく「内視鏡」「腹腔鏡」「開腹」の3種類に分かれます。ただし、内視鏡手術は上皮内がんのみに有効。しかも公開されている数字は、良性ポリープ手術の件数との合算になっているため、上皮内がんの内視鏡手術が実際に何件あったかは分かりません。

 しかし、大腸がんを対象とした開腹と腹腔鏡の手術件数は公開されています。腹腔鏡は開腹よりも難度が高いといわれています。そのため診療報酬(手術代)もかなり高めに設定されています。たとえば結腸の部分切除は、開腹が約30万円であるのに対し、腹腔鏡は約43万円となっています。また直腸を切断する手術では、開腹が約77万円、対する腹腔鏡は約84万円です(いずれも2014年度の金額)。

 開腹・腹腔鏡の合計件数のうち、腹腔鏡の占める割合が高いか低いかは、都道府県の大腸がん手術の水準を見るうえで有力な指標になり得ます。腹腔鏡の割合が高いほど、県全体としての大腸がん手術の水準が高いと考えても、大きくは外していないでしょう。そこでNDBオープンデータの数字をもとに、各県の開腹・腹腔鏡手術の合計件数と、腹腔鏡手術の割合を計算し、表にまとめました。

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