著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

はちみつが咳止めになる?

公開日: 更新日:

 風邪の後などに咳が長引くことがあります。病院でレントゲンなどの検査をしても、特に異常はないのですが、それでも咳はなかなか止まりません。

 こうした「健康には害はないけれども止まらない咳」は、多くの方が経験していると思います。皆さんはそんな時にどのようにして咳を止めますか?

「薬屋さんで咳止め薬を買って飲む」という人が多いかもしれません。しかし、咳止めの薬の多くには常用性があり、短期間ならともかく長期間の使用は好ましいことではありません。

 こんな時に一度は試して悪くないのが、「はちみつ」です。実は「寝る前にスプーン1杯のはちみつを飲むことで、咳止め薬より効果的に咳が減少した」という研究結果が専門誌の論文として発表されています。この効果は子供にも大人にもあり、夜、咳で起きる回数も減少したそうです。

 それではなぜ、はちみつで咳が止まるのでしょうか。まだはっきりとは分かっていませんが、はちみつに含まれている炎症を抑えるような成分や、その甘味が理由だと推測されています。

 皆さんも咳が長引く時には一度試してみてはいかがでしょうか。もちろん危険な咳ではないことを先にお医者さんで確認することが必要ですし、1歳にならないお子さんでは、はちみつは危険なので使ってはいけません。

【連載】医者も知らない医学の新常識

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ