夏のうっとうしさを左右する「3つの発汗」と不感蒸泄

公開日: 更新日:

 汗には、「温熱性発汗」「精神性発汗」「味覚性発汗」の3つがある。これからの季節にうっとうしいのが「温熱性」。一般に気温の上昇とともに発汗量が増えるが、「一般に」がミソ。「すみれ皮膚科クリニック」院長・藤田伸弘氏が言う。

「湿度が高いと、気温が高くなくても発汗した汗が乾きにくく厄介です」

 体には、暑さの刺激を受けて汗を出す「温熱性」のほか、無意識に常に一定量の水分を蒸発させる「不感蒸泄」という機能も備わっている。

 温熱性発汗は額と脇の下からスタートするが、不感蒸泄は腕や脚など全身まんべんない。湿度が100%近い梅雨時、30度に満たない気温で額や脇の汗はそれほどでなくても、体全体がジメッとしてスラックスがペタペタ、ワイシャツの袖がしっとりするのは、不感蒸泄の影響か。高湿度で水分が乾きにくいのだ。

「精神性」はストレス下に置かれると出る汗で、手のひらと足の裏に限られる。握手した相手の手がじっとりするのは、相手が緊張しているため。「温熱性」と「精神性」は相互に影響しやすいという。「味覚性」はスパイスなどに反応して頭部や顔面に出る汗だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言