夏のうっとうしさを左右する「3つの発汗」と不感蒸泄

公開日: 更新日:

 汗には、「温熱性発汗」「精神性発汗」「味覚性発汗」の3つがある。これからの季節にうっとうしいのが「温熱性」。一般に気温の上昇とともに発汗量が増えるが、「一般に」がミソ。「すみれ皮膚科クリニック」院長・藤田伸弘氏が言う。

「湿度が高いと、気温が高くなくても発汗した汗が乾きにくく厄介です」

 体には、暑さの刺激を受けて汗を出す「温熱性」のほか、無意識に常に一定量の水分を蒸発させる「不感蒸泄」という機能も備わっている。

 温熱性発汗は額と脇の下からスタートするが、不感蒸泄は腕や脚など全身まんべんない。湿度が100%近い梅雨時、30度に満たない気温で額や脇の汗はそれほどでなくても、体全体がジメッとしてスラックスがペタペタ、ワイシャツの袖がしっとりするのは、不感蒸泄の影響か。高湿度で水分が乾きにくいのだ。

「精神性」はストレス下に置かれると出る汗で、手のひらと足の裏に限られる。握手した相手の手がじっとりするのは、相手が緊張しているため。「温熱性」と「精神性」は相互に影響しやすいという。「味覚性」はスパイスなどに反応して頭部や顔面に出る汗だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 2

    国分太一だけでない旧ジャニーズのモラル低下…乱交パーティーや大麻疑惑も葬り去られた過去

  3. 3

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  4. 4

    参院選千葉で国民民主党に選挙違反疑惑! パワハラ問題で渦中の女性議員が「証拠」をXに投稿

  5. 5

    石破首相の参院選応援演説「ラーメン大好き作戦」ダダすべり…ご当地名店ツラツラ紹介も大半は実食経験ナシ

  1. 6

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  2. 7

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  3. 8

    参院選終盤戦「下剋上」14選挙区はココだ! 自公の“指定席”で続々と落選危機…過半数維持は絶望的

  4. 9

    外国人の「日本ブーム」は一巡と専門家 インバウンド需要に陰り…数々のデータではっきり

  5. 10

    「サマージャンボ宝くじ」(連番10枚)を10人にプレゼント