えのきどいちろうさん 続発性の脳腫瘍と「一生付き合っていく」

公開日: 更新日:

 手術は、開頭手術ではなく、口の中の上唇の付け根を切って、内側から腫瘍を取る経鼻的手術でした。外傷もなく、口の中は再生が早いとのこと。入院は1カ月と言われましたが、ボクは19日で退院しました。

「命に別条はない」と言われたので不安は少なかったのですが、全身麻酔でしたから、麻酔から覚めて母親やカミサンの顔が見えたとき、「生きてるんだ」と思ったのは覚えています。翌日から、もう視界が良くなったことも実感しました。ダメージを受けた体が元に戻ろうとする力を感じられたのもいい経験です。ゲームでたとえると、HPが毎日上がる感じ(笑い)。

 ただ、ボクの脳腫瘍は続発性でずっと持ち続けるものらしいです。根っこは常にあって、いつまた腫瘍になるかわからない。実際に手術から5年後にまた膨れてきて、ガンマナイフ治療を受けました。

 一生付き合っていく病気を持ったことで、人生の考え方が変わりました。以前は、いくらでも何でもできると思っていたんです。だから、仕事でも遊びでもムチャをしました。でも無限じゃない、終わりはあるんだと思うようになって、将来を軽く悲観しました。病気はある意味“自分のことを諦めた体験”だったんです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ