なったその時どうする?「金縛り」のメカニズムを紐解く

公開日: 更新日:

 朝でもないのにふと目が覚めてしまい、なぜか体が動かない。誰かが体の上に乗っているような息苦しさを感じる……。多くの人が経験をする「金縛り」。中には何かの呪いだとか霊的体験だと言う人もいるが、あれはいったい何なのか。

 芦屋JINクリニックの神三矢医師によれば、「金縛りは睡眠障害のひとつで、医学的には睡眠麻痺といいます」とのこと。そのメカニズムはこうだ。

「人は寝ているとき、90分おきにレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返します。レム睡眠は脳は動いていて体が寝ている状態、ノンレム睡眠は脳が寝ていて体が起きている状態です。ところが、極度の疲労に陥っていたり、脳が興奮した状態だったりすると、このリズムが狂うことがあります。その結果、体が寝ているレム睡眠のときに目が覚めてしまうと、金縛りといわれる状態に陥ってしまうことがあるのです。目は動くけれど、随意筋(自分の意識で動かせる筋肉)を動かすことができず、パニックになって息が苦しくなったり、心拍数が高まってしまったりするのです」

 では、人影など、何かよからぬものを見てしまうという人が多いのはなぜなのだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言