働く中年層のための予防医療 ネット問診で待ち時間を短縮

公開日: 更新日:

「基本的に診療はネットからの予約制です。来院前からあらかじめ問診票を送信してもらうので、医師の方もあらかじめどんな病気なのか予測できます。受診枠をネット問診の結果で細かく調整しているので、待ち時間が極力短縮できます」

 近くには、24時間営業の薬局もある。同院には1日4時間の診療時間で、平均30人の患者が来院しているという。担当医師は輪番制(院長は週3日程度)だが、院内のIT化で患者の情報を共有できており、業務に支障が出ることはない。

■生活習慣改善に精神科の知識が生きる

 このようにITを活用してアクセスの良い医療形態を実現できているのも、田澤院長は医学生時代に医療ITベンチャー会社を立ち上げ、医療機関向けのITシステムの技術を提供してきた経験があるからだ。

「例えばクリニック向けにネット問診票を開発して販売しても、導入する施設の事務としては既存の、紙問診票と両方をやるとなると煩雑になる。既存の医療形態に部分的にITを導入しても不完全なものにしかならないことを実感しました。ITを活用して予防医療に役立たせるには、トータル的に考えてゼロから設計しないといけない。当院の設立は、そのモデルケースをつくりたいと思ったからです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"