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永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【総合感冒薬】主成分が出荷制限となり大ピンチに?

公開日: 更新日:

 しかし、総合感冒薬にとっては大きなショックです。というのも処方薬として認められている9製品すべてに、これが配合されているからです。いまのところ供給不足は起こっていませんが、このままでいけば、早晩影響が出てくるはずです。

 とはいえ、市販されているカゼ薬への影響は軽微です。市販薬の多くは、解熱鎮痛成分として違う薬剤を使っているからです。最も多く使われているのはイブプロフェン。アセトアミノフェンより速く効き、しかも効き目が長時間続くとされています。その歴史は古く、日本では1985年に市販薬への使用が認められました。クスリの名前に「イブ」や「IB」などが付いていたら、イブプロフェンが使われていると思って間違いありません。ただイブプロフェンは、アセトアミノフェンよりも胃を荒らす作用が強いので、使用には注意が必要です。

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