カテーテルを痛む場所まで移動し微細血管もろとも神経を消失させる

公開日: 更新日:

奥野祐次院長/オクノクリニック(神奈川県横浜市)

 血管にカテーテル(軟らかい細いチューブ)を挿入して治療する“カテーテル治療”といえば、脳心血管疾患でよく使われている。しかし、同院が行う「運動器カテーテル治療」は、肩、腰、膝、股関節などの関節痛や帯状疱疹後神経痛などの慢性的な痛みを改善させる新しい治療法。画期的なのは「痛みと血管の関係」に着目している点だ。開発者の奥野祐次院長(顔写真)が言う。

「関節痛など炎症のある部位には、微細な血管が異常に増えていることが知られています。その新生血管には神経も一緒に対になって増えています。通常、炎症が治まれば新生血管も神経も消えてしまいます。しかし、慢性痛の部位では消えずに残り、それが痛みの原因になっているのです」

 従来、関節痛などはレントゲンで組織の異常を調べてきた。しかし、血管はレントゲンの画像には映らない。そのため、造影剤検査でないと分からないモヤモヤと増殖した微細血管の存在(異常)が、これまで見逃されていたのだ。

 寝ていたり、じっとしていても痛い関節痛、階段の上り下りや立ち上がったときの膝や腰の痛み、エプロンを結ぶときの肩の痛みなどは、モヤモヤ血管が原因になっていることが多いという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった