著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米大学教授が発見と話題 頭痛薬は「心の痛み」にも効果的?

公開日: 更新日:

 何かとストレスが多い年末。パーティーに私だけ呼ばれていない……なんて時に「胸がチクリと痛む」などと言いますが、そうした場合でも「痛み止め」が効果ありというニュースが話題になっています。

 その痛み止めは、アメリカの家庭や病院で最もよく使われている解熱鎮痛剤「アセトアミノフェン」(商品名タイレノール)です。ケンタッキー大学のネイサン・デウォール教授が「心の痛みと体の痛みはどう違うのか」という心理的疑問に着目。研究過程で「人が社会から拒絶されたと“痛み”を感じた時、アセトアミノフェンが和らげる」ということがわかったのです。

 アセトアミノフェンを飲んだ人の脳の中では、社会的苦痛を感じる部位の反応が鈍くなると画像検査で判明。臨床実験でも、アセトアミノフェンを飲んだ人の方が心の痛みを訴える頻度が減少しました。その度合いはそれほど大きなものではありませんが、社会的苦痛に対して鈍感になるのは間違いないそうです。

 この学説が最初に発表されたのは2010年で、その後も似たような研究結果が報告されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃