著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

スマホで服用チェック 米で初認可の“デジタル錠剤”に賛否

公開日: 更新日:

 11月、アメリカ食品医薬品局が通称「スマートピル」を初めて認可しました。医師が処方した薬を患者が処方通りに服用しているかを知ることができるデジタル錠剤です。

 大塚製薬とプロテウス・デジタル・ヘルスが開発した「エビリファイマイサイト」は、統合失調症、そううつ病などの治療に用いられる向精神薬エビリファイの錠剤にセンサーを埋め込んだ薬です。シリコーン、銅、マグネシウムで作られたセンサーは砂粒ほどの大きさで、飲み込んでから胃に入ると胃液と反応して信号を発します。

 その信号を患者の体に装着されたパッチが受信。パッチはブルートゥースでスマートフォンに接続され、専用アプリに信号が集められて医師や家族がチェック可能になります。薬を服用したか否かだけでなく、服用量、患者の運動量や脈拍、睡眠パターンなども記録されるというから驚きです。

 アメリカでは薬を指示通り服用せずに症状が悪化し、さらなる治療が必要となる患者は珍しくありません。その分の医療費は100億円にも及ぶという数字も出ています。統合失調症患者ら、自らの意思で薬の服用が難しい場合もあります。そうした問題を解決する手段のひとつとして、デジタル錠剤が開発されたのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も