著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

スマホで服用チェック 米で初認可の“デジタル錠剤”に賛否

公開日: 更新日:

 11月、アメリカ食品医薬品局が通称「スマートピル」を初めて認可しました。医師が処方した薬を患者が処方通りに服用しているかを知ることができるデジタル錠剤です。

 大塚製薬とプロテウス・デジタル・ヘルスが開発した「エビリファイマイサイト」は、統合失調症、そううつ病などの治療に用いられる向精神薬エビリファイの錠剤にセンサーを埋め込んだ薬です。シリコーン、銅、マグネシウムで作られたセンサーは砂粒ほどの大きさで、飲み込んでから胃に入ると胃液と反応して信号を発します。

 その信号を患者の体に装着されたパッチが受信。パッチはブルートゥースでスマートフォンに接続され、専用アプリに信号が集められて医師や家族がチェック可能になります。薬を服用したか否かだけでなく、服用量、患者の運動量や脈拍、睡眠パターンなども記録されるというから驚きです。

 アメリカでは薬を指示通り服用せずに症状が悪化し、さらなる治療が必要となる患者は珍しくありません。その分の医療費は100億円にも及ぶという数字も出ています。統合失調症患者ら、自らの意思で薬の服用が難しい場合もあります。そうした問題を解決する手段のひとつとして、デジタル錠剤が開発されたのです。

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