S状結腸がん<1>当初は痔を疑い…診察した医師の第一声は

公開日: 更新日:

■すでにリンパ腺にも転移

 健康にあまり留意することなく、生活習慣病も気にしない。夜な夜な主に部下と、懇親を図っていた。 

 それでも顔色が悪い社員を見つけると、「早く、医者に行ってこい!」と、叱りつけていた。

 こうして社員の健康には気を使いながらも、実は岡田さん自身、3年も前から不快な自覚症状を抱えていた。定期健診ごとの血便(便潜血)である。

 トイレのたびに便を見ると血が混じっており、色が黒いこともあった。でも、痛みを感じるわけでもない。当初、「痔ではないか」と、疑っていたという。 

 しかし、あまりにも長く続く血便に若干の不安を持ち、一度精密検査を予約した。だが、会社の上司の人事異動などもありキャンセルした。 

 職務多忙で、平日はなかなか休みがとれない。それでも、妻から背中を押されて、土曜日に診療していた東京・池袋の胃腸科クリニックを訪ねた。


 自覚症状を話し、内視鏡検査を受けた後、診察した院長の第一声はこうだった。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  3. 3

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  4. 4

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  5. 5

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  1. 6

    森友文書の一部欠落で財務省が回答…公表された概要リストに「安倍昭恵」の名前

  2. 7

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 8

    早実初等部を凌駕する慶応幼稚舎の人脈網…パワーカップルを惹きつけるもう一つの理由

  4. 9

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  5. 10

    迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ