42歳で大腸がん手術 金哲彦さんは大量下血にむしろ感謝

公開日: 更新日:

 後から思えば、予兆はいろいろあったのです。毎年の人間ドックでほぼオールAなのに、唯一「便潜血」だけは要再検査になっていたことや、下痢と便秘を繰り返していたこと。大量下血の1年前ぐらいに講演中、ろれつが回らなくなり、倒れて救急車で運ばれたこともありました。たぶん貧血だったのでしょう。でも、そのときは脳の病気は疑っても大腸だとは思いもしませんでした。

 振り返れば、当時NPO法人を立ち上げて、慣れない仕事でストレスがたまっていました。お酒を飲まないと眠れない生活が1~2年続いていたんです。あのタイミングで大量下血があってよかった。もう少し発見が遅かったらと思うとゾッとします。

 今はストレスをためないように心がけ、胃カメラや腫瘍マーカー検査も定期的に続けています。おかげさまで快食快便快眠です(笑い)。

▽きん・てつひこ 1964年、福岡県生まれ。早稲田大学の箱根駅伝2連覇に貢献し、卒業後は実業団で活躍。その後、小出義雄監督率いるクラブでコーチ、監督を経て、2002年にNPO法人ニッポンランナーズを創設し理事長に就任する。(株)ラントゥービー取締役、(有)スポーツエージェンシー代表取締役も務め、著書に「体幹ウォーキング」(学研プラス)などがある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった