42歳で大腸がん手術 金哲彦さんは大量下血にむしろ感謝

公開日: 更新日:

■モニター画面にグロテスクな赤い塊

 診察台に上がったのはもう夕方でした。肛門の辺りに穴があいた紙パンツをはいてね(笑い)。リアルタイムで自分の腸の中を見られるなんてめったにないので、内視鏡のモニター画面を興味深く見ていました。すると、きれいなピンク色だった画面に急にグロテスクな赤い塊が見えたんです。さっき待合室に張ってあった「これが大腸がんだ」という写真にそっくりだったので、思わず「違いますよね?」と言ってしまいました。すると、医師は「大腸がん、間違いないです。すぐ手術した方がいい」と言いました。

 といっても緊急ではないので、その日は何事もなかったかのように家に帰されました。処方箋もなく、手ぶらで……。唯一、医師が出してくれたのは睡眠薬でした。自宅に帰って家族に伝えると、妻は割と冷静でしたが、母親には泣かれ、自分もかなり動揺しました。あの睡眠薬がなかったら眠れなかったでしょうね。

 その後、紹介された病院でCTや腫瘍マーカーなどの検査をして正式に「大腸がん」と診断されました。でも詳しいことは手術してみないとわからないとのことでした。改めて腹部を触ると、確かにグリグリしたものがありました。手術前は恐怖というより早く取ってスッキリしたいという思いが強かったです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも