自覚症状がなくても 糖尿病“予備群”は対策が必要なの?

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Q 自覚症状がなくても「糖尿病予備群」は対策が必要ですか?  (50代男性)

 発症の前段階である「糖尿病予備群」なら、生活習慣の改善で元の健康な状態に戻ることは可能です。予備群のうちに対策を講じましょう。

 糖尿病は、ある段階までは痛くもかゆくもない、自覚症状がない疾患です。けれども放置すると確実に進行し、何らかの症状に気付いた時にはかなり悪化していることも珍しくありません。高血糖が続き動脈硬化が進んでいたとなると、それを元通りに戻すのはかなり大変。だから予備群のうちに生活習慣を改め、発症を抑えることが重要なのです。

 糖尿病は「食欲」という人間の欲と関連しています。ほかの病気と少し異なり、その自覚が重要です。好きな物を食べられなくなるのが嫌で、予備群と言われても、あるいは自覚症状があっても、病院に来ない人が多い。「欲」と闘わなければならないため、「見たくない、知りたくない」と思う人もいます。

 けれども、糖尿病は合併症を発症すると治療が非常に困難。合併症には網膜症、神経障害、腎症があり、そのほか脳梗塞、狭心症などもあります。認知症との関連も最近、報告されてきています。

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