<5>歯学部が実証 歌うことで嚥下率が高まりストレスも軽減

公開日: 更新日:

 近年、関心を集めている「誤嚥肺炎」の予防対策として、身近にある「カラオケ」にも効果があることが分かってきた。

 口から物をのみ込む働きを嚥下機能という。加齢とともにこの機能が低下する。結果、口から食道に送り出される食べ物や飲み物、あるいは唾液が、空気が入る肺に入ってしまうのだ。

 こうした症状を「誤嚥」といい、誤嚥性肺炎は、誤嚥によって細菌も器官を通して肺に入り込み、炎症を起こす病気だ。

「カラオケ歌唱の口腔機能に与える効果」について、「鶴見大学歯学部」(神奈川県横浜市)が以下のような検証を行った。

 試験期間は8週間。被験者に週に4回、1回1時間程度カラオケで歌ってもらい、「嚥下機能」と「免疫力」に関するデータを検討した。

 嚥下機能のテストは「反復唾液嚥下テスト」(30秒間に何回反復嚥下できるかの測定=RSST)、もうひとつは「咬合力テスト」(噛む力を専用機器で測定)の2つである。

 解析結果は、開始前と開始8週間後では、いずれも数値が上昇し、嚥下機能を高める数値を示した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか