老人の「食べる幸せ」を守る 家族がすべき4つのチェック

公開日: 更新日:

 高齢の親が食べられなくなった時、その原因はさまざまだ。NPO法人「口から食べる幸せを守る会」の小山珠美理事長に聞いた。

 現在の医療では「食べられなくなった理由」をきちんと探り、対処されるケースはまれ。小山氏は看護師としていち早く「口から食べることの重要性」に着目し、全国各地で講演会や指導を行っている。「食べること」に関心を持つ人が医療や福祉従事者の中に徐々に増えてきているというが、「全体で見れば、まだまだ軽視されている」と話す。

 老親の「食べる幸せ」を守るには、家族が立ち上がるしかない。何をチェックすべきか? 小山氏によれば、口から食べられなくなった理由には、大きく分けて4つの観点がある。


■心や体はどうか?

 一人暮らしで作る食事はわびしく食べる気がしない――。このような状態であれば、食べる意欲が湧かず、低栄養を招く。冷蔵庫に作り置き食品を置いても、「食べる意欲」を上げる対策でなければ状況は変わらない。

 また、脳、神経系、血液、内臓系などに病気があったり、呼吸器に問題があったら、食が細くなって当然。検査を受けたら、何らかの病気が見つかるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁