<7>歌うことは「のみ込む筋肉」を鍛えることにつながる

公開日: 更新日:

「歌うこと」が健康寿命につながることは「はぎの耳鼻咽喉科」(東京・町田市)の萩野仁志院長も認めている。

 萩野院長は「『医師』と『声楽家』が解き明かす発声のメカニズム~いまの発声法であなたののどは大丈夫ですか~」の著者で、「あえいおう体操」の考案者。いわば声のお医者さんだ。

 萩野院長は発声しながら体操することで、体の内外の筋肉を効率良く鍛えられると言う。

「発声のためのトレーニングというと、歌手やナレーターなど声のプロだけが行う特別なものと思われがちですが、そうではありません。発声も喉を取り巻く筋肉の運動で行われています。使わなければ衰えます。50歳を過ぎると全身の筋肉同様に声帯の筋肉も徐々に減少します。特に定年退職した後に社交性のない男性は日常的に声を出すことが少なくなり、ハスキーボイスになる。それは男性の場合、女性よりも声帯が大きいため、やせるとその変化率が高くなるからです」

 そもそも声帯は発声するための器官で、喉の弾力のある左右一対の喉頭粘膜のひだから成る。声を出すときは両側から狭まり、肺からの強い呼気が下から押し上げることで声帯が振動する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も