INSPi奥村伸二さん 有棘細胞がんで鼻の半分を失い再建まで

公開日: 更新日:

 鼻の右側を切除し、直接、穴が見える状態になりました。それが2015年6月です。

 幸い再発の可能性はあまりないがんらしいので、通常ならすぐ鼻の再建手術となるのですが、ボクの場合、イレギュラーなことがあまりに多いので、2年間、様子を見て再発がないことを確かめてから再建手術をすることになりました。

 その間、ガーゼを貼って音楽活動を再開しました。意外に思われるかもしれませんが、鼻が半分ない状態は凄くよかったんです。

 鼻がないってことは、直で穴。肺から出した声が、そのまま上に抜けてくれるので、高い声がとても出しやすかったんです。

「このままでいいんじゃないかな」って思ったくらい(笑い)。でも、みんな「あった方がいいんじゃない?」って言うので去年の夏、再建手術を始めました。

■手術翌日に奇声をあげて“発狂”

 再建は、額の肉を逆三角形に切り、頂点を中心にくるっと回して鼻にするとのことでした。でも、そのままだと額に穴が開いてしまうので、まずは鼻用の肉を作るため、額にエキスパンダーを入れる手術から始まりました。シリコーンの水風船のようなものに1週間に1㏄くらいずつ水を入れて、徐々にのばしていくのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも