著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

転倒・転落で年間645人 ラーメンの汁に滑って亡くなる人も

公開日: 更新日:

 2番目に多いのが「建物からの転落(111人)」、これも53人が家で死んでいます。屋根の修理や雪おろしの最中に落ちて死んだのです。

 3番目が「階段及びステップからの転落・転倒」で106人。これもまた、66人が自宅の階段を踏み外して死んでいます。

 そして4番目が「はしごからの転落」の34人。やはり、18人が自宅で死にました。庭木の手入れをしようとして落ちた、といったケースです。

 転倒・転落とは関係ありませんが、自宅の風呂で溺死した人が173人いました。

 やはり飲酒後の入浴がよくないようですが、降圧剤を服用している人も、溺死のリスクが高いといいます。

 入浴による降圧効果と合わさって、血圧が急激に下がって、浴槽内で失神することがあるからです。

 こうしてみると、中高年男性にとって、自宅はかなり危険な場所だということが分かります。

 しかし働き方改革で、いつまでも会社に残っているわけにはいきませんし、後輩たちは飲みに付き合ってはくれません。もう若くはないと諦めて、“動作はゆっくり、慎重に”を心がけるしかなさそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々