著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

悶絶して亡くなる? 2016年には痛風で6人尿路結石で13人が

公開日: 更新日:

 痛風は、悲しい病気です。足がパンパンに腫れあがり、起きることも眠ることもできません。なのに、同僚からは「ぜいたく病」と揶揄され、家族からも冷たい視線。医者でさえ「どうせ命に別条ない」という本音がその態度からうかがえることもあります。

 しかし、痛風で死なないは間違いです。絶対に死なないわけではありません。2016年の統計によれば、6人の中高年男性(40~64歳)が、痛風で死にました。老若男女の総計では、20人が死んでいます。

 血中の尿酸値が高いと、足指の付け根や、足首・膝・肘などの関節に、尿酸が沈着して結晶化します。それがなにかの弾みで剥がれ落ちると、白血球が外敵と勘違いして総攻撃を仕掛け、激しい炎症を引き起こします。しかし放っておいても、たいていは1週間ほどで腫れも痛みも引いてしまうため、軽く見られているのです。

 でも甘く見てはいけません。尿酸は腎臓にもたまりやすいのです。そのため腎臓内で炎症が起き、次第に腎機能が低下していきます。重症化すると「痛風腎」と呼ばれ、腎不全に至ることがあります。また尿酸が心不全の原因になることも分かっています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  2. 2

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  3. 3

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  4. 4

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    トップ清水賢治社長に代わったフジテレビの“アニメ推し”が目に余る

  2. 7

    参院選和歌山「二階vs世耕」は血みどろの全面戦争に…“ステルス支援”が一転、本人登場で対立激化

  3. 8

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  4. 9

    長嶋茂雄さんの引退試合の日にもらった“約束”のグラブを含めてすべての思い出が宝物です

  5. 10

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった