市原悦子さん急逝 心不全は安静から「リハビリ」の時代へ

公開日: 更新日:

 寒さのせいか、心不全による悲劇が相次いでいる。今月4日にSF作家の横田順彌さん(享年73)が亡くなった翌日は、旅行ジャーナリストの兼高かおるさん(享年90)が他界。12日には、女優の市原悦子さん(享年82)が帰らぬ人に。市原さんは、亡くなる5日前の番組収録をパスしたとはいえ、仕事の予定が入っていたことから生きる意欲にあふれていたことがうかがえる。

 心不全を起こす代表的な病気は、心筋梗塞だ。心臓を養う冠動脈にできた血栓で血流が断絶。心筋が壊死する病気だ。昨年7月21日には落語家の三遊亭金馬(89)が心筋梗塞による心不全で緊急入院している。危機的な状況を乗り越え、昨年10月に退院。先月26日に開かれた落語協会の納めの会に元気な姿を見せ、こう語っていた。

「おかげさまで正月の寄席で復帰します」

 心筋梗塞も心不全も怖い病気だが、社会復帰できる可能性はある。そのカギを握るのが、「1日3時間のリハビリを続けた」と金馬がふり返った心臓リハビリだ。

 東京都健康長寿医療センターの桑島巌顧問(循環器専門医)が言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波