心臓や脳に負担大 冬のトイレで“遭難”しないための5カ条

公開日: 更新日:

 冬のトイレは危険がいっぱいだ。突然気を失い倒れてしまうことがあるからだ。いきんで排便しているときに心臓や脳の血管が詰まったり、破れたりすることもある。おしっこをしている途中に気を失うこともある。トイレの個室で気を失い、誰にも気づかれずに朝冷たくなって発見されないとも限らないのだ。トイレで“遭難”しないためにはどうすればいいのか? 弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長に聞いた。

■水分と野菜便秘を解消

「冬のトイレで一番気をつけなければならないのは便秘です。冬は空気が乾燥し、暖房もつけっぱなしになるので体内が脱水症状になりやすい。すると、大腸内の水分が減って便が硬くなり、便秘になりやすいのです。排便時は軽くいきんだだけでも最大血圧が60~70㎜Hg上昇するとの報告もあり、便秘は想像以上に脳や心臓の血管に負担をかけるのです」

 便秘の人はそうでない人に比べて心血管リスクが高いといわれており、心筋梗塞脳卒中を発症しやすいことがわかっている。実際、突然死全体のうち5%は、高齢者のトイレでの脳卒中や心筋梗塞が占めるといわれ、心疾患による突然死の約8%がトイレでの排便中に起きている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差