治らないめまいに“持続性知覚性姿勢誘発めまい”の可能性

公開日: 更新日:

 めまいで悩んでいる。病院に行っても診断名がつかない――。もしそうなら、2017年にめまいの国際学会が新たに診断基準を定めた「持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD=Persistent Postural Perceptual Dizziness)」かもしれない。

 日本でも近々、公に学会で発表される見通しだ。

 PPPDについては、めまいの国際学会「Barany Society」の診断基準策定に唯一の日本人として参加した新潟大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野教授の堀井新医師(耳鼻咽喉科医)を中心に、国内でもそれに関係する研究会が立ち上げられている。JCHO東京新宿メディカルセンター・耳鼻咽喉科診療部長の石井正則医師も、そのメンバーのひとりだ。

「研究会が発足したのは16年。ほとんどの医師がPPPDについて詳細には知らないのではないでしょうか」(石井医師=以下同)

 現在、日本めまい平衡医学会が作成するめまいには、16の疾患がある。メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、心因性めまいなどだ。しかし、これらのどれにも該当しないめまいもあり、その場合は「めまい症=診断がつかない原因不明のめまい」とされ、治療法もなかった。その中に、PPPDが含まれているのではないかと指摘する声もある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?