リンパ浮腫は保存療法では止まらない…今できる最善のこと

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「ところが現状は、むくみが現れてから治療開始になるケースがほとんど。リンパ浮腫という病名から、むくみ(浮腫)の病気と考えられがちですが、そうではなく、リンパの流れが悪いのが問題なのです。私は『リンパ不全』と呼ぶべきではないかとも思っています。このリンパの流れの悪さは、術後3カ月から半年くらいから2年以内に見られる。その段階、つまり、むくみなどの自覚症状が出る前から治療を開始するのが最善の策なのです」(山本医師)

■症状の進行を遅らせられても止めることはできない

 リンパ浮腫の治療には、弾性包帯や弾性着衣で患部を圧迫する圧迫療法をはじめとする「保存療法」、リンパ管細静脈吻合術や血管柄(へい)付きリンパ節移植術などの「手術療法」がある。山本医師が言う"治療"とは、後者の手術療法だ。

「保存療法では、症状の進行を遅らせることはできても、止めることはできません。手術をしても必ず進行を止められるとは限らないため、手術には賛否両論があります。しかし、手術をしなければ確実に進行する。最初に検討されるリンパ管細静脈吻合術は非常に負担の少ない手術ですが、進行すれば、それが不可能になることも。負担の大きい血管柄(へい)付きリンパ節移植術や、あるいはそれすらもできないようになります」

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