著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

昔の病気を蘇らせ流行させるアンチ・ヴァクサーとは?

公開日: 更新日:

 前回、はしかの大流行について紹介した時、予防接種を受けない子供たちが流行を悪化させていると触れました。宗教的な理由以外に、親が「予防接種は自閉症の原因になる」などと信じており、子供に受けさせないのです。

 こういった親は、「アンチ・ヴァクサー(anti―vaxxer)」と呼ばれ、「すでに排除されつつある病気を蘇らせている」という危惧が高まっています。一方でアンチ・ヴァクサーたちが過激化し、ほかの親をSNSなどで攻撃するケースも報道されています。

 CDC(米疾病対策センター)によると、アメリカの子供たちは通常MMR(麻疹・おたふく風邪・三日麻疹)、B型肝炎、水痘などの予防接種を受けます。しかし、2歳以上でこれらを受けていない人の割合は、2011年の0.9%から、15年の1.2%に増加しました。

 それに対し、はしかは14年に続き、今年は患者300人を超えて大流行の兆しです。また、おたふく風邪の患者は1990年代には毎年数百人程度だったのが、16年には6000人に跳ね上がり、昨年18年には3000人という患者数が報告されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか