著者のコラム一覧
横山啓太郎東京慈恵会医科大学教授

1985年東京慈恵会医科大学医学部卒。虎の門病院腎センター医員を経て現在、東京慈恵会医科大学教授。同大学晴海トリトンクリニック所長。

「改善策を話す」は限界 患者には“実験”に参加してもらう

公開日: 更新日:

 高血圧肥満といった「生活習慣病」の根本治療の第一は食生活の改善にある。しかし、いまの食事はなぜいけないのか、どう変えればいいのか。多くの患者は医師がいくら説明しても、長い間かけてつくられた食生活を簡単には変えようとしない。

 2月からSOMPOホールディングスの社員(写真)を対象に生活改善のやる気を起こさせるライフデザインドックをスタート。4月から一般への対応を始めた「東京慈恵会医大晴海トリトンクリニック」(東京・中央区)の横山啓太郎所長は「食生活を変えるには、患者さん自身が治療体験することが効果的」と言う。どういうことか。

「患者さんに医師になってもらい、アドバイスを考えてもらうのです。例えば、『もしあなたが医師の立場なら患者さんの病気を治すために、どのような食生活の改善を要求しますか』と質問すると、にわかに襟を正し、とうとうと改善策を話す患者さんがおられます。『では、おっしゃられたようにやってみましょうよ』と言うと、『そうだな』とやる気を見せる患者さんもいるのです」

 自分で考えたことだからこそ、やる気になるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?