正診率は98% 世界初AI搭載「超拡大内視鏡」の実力とは

公開日: 更新日:

 ただし、エンドブレインによって腫瘍・非腫瘍の感度、正診率は高まるが、「がんの発見率」は別物で従来通り医師の技量によって左右される。超拡大内視鏡とAIが威力を発揮できるのは病変が見つかった時だからだ。

 実際の手順は通常の倍率で内視鏡を挿入していき、病変を見つけたら構造異型を観察し、倍率を520倍に切り替える。その状態で静止画を撮影すると、AIによって腫瘍である確率(%)が示される。どこで手を止めるかは、術者の経験によって違うという。

「私たちのAIを用いた内視鏡システムの共同開発は、まだまだ続いています。今度は『腫瘍の悪性度を識別するAI』と『大腸がんを発見するAI』を近いうちに発表できると思います」

 AIが医療分野に普及すれば医療がガラリと変わることは間違いない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」