欧米で変わる検査基準 治療の基本は悪玉コレステロール値

公開日: 更新日:

 欧米では2017年から生活習慣病関連(高血圧糖尿病脂質異常症)のガイドラインが次々と改定されている。それは、それぞれの病気の定義があいまいで、症状もないため、生活習慣病にかかっている人の多くが治療を受けていないからだ。

 生活習慣病の早期診断と適切な治療の目的は、心血管病や脳卒中などを引き起こす動脈硬化の進行を防ぐことにある。

「日本でも判断基準の手直しが必要」と指摘するのは平成横浜病院・総合健診センター(横浜市戸塚区)の東丸貴信センター長。

 欧米のガイドラインは何がどう変わったのか。

「改定で大きく変わったのは、LDL(低比重の悪玉)コレステロール値を中心に治療の指針を決めるようになったことです。値が190㎎/デシリットル以上か糖尿病があれば、脂質低下薬のスタチンを使う。そして、40~75歳(糖尿病なし)で値が70~190の間の人は、10年以内の心血管病の発症確率をリスク計算式で出して、その危険度ごとに個別に治療するようになりました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明