会社員に「がん保険」は必要か 意外に少ない本人負担額

公開日: 更新日:

 もし多額の治療費が必要になるとしたら、それは自由診療を受ける場合です。費用はすべて自己負担、しかも医者の言い値です。総額数百万円、中には1000万円を超えることもあるといわれていますが、実態は明らかではありません。それに効果のほども定かではありません。しかもがん保険の保障対象外です。

 人気の商品の中には、「がん診断一時金」や「収入保障」をうたったものもあります。がんと診断されると、まとまった一時金をもらえる、あるいは毎月数万円を最大2年間もらえるといったものです。

 しかしサラリーマンが加入する健康保険には、「傷病手当金」という制度が組み込まれています。病気やケガで仕事ができなくなっても、最長18カ月にわたって、それまでの月給の3分の2をもらい続けられるというものです。しかも会社を辞めても支給は続きます。つまり保険会社に毎月高い保険料を払い続けなくても、健康保険に加入している限り、医療費や生活費で窮する心配はほとんどないというわけです。

(長浜バイオ大学医療情報学・永田宏教授)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」