会社員に「がん保険」は必要か 意外に少ない本人負担額

公開日: 更新日:

 有名人のがんのニュースが流れるたびに、自分は大丈夫かと心配になってしまいます。そんな不安を多少とも解消してくれそうなのが「がん保険」です。がんが好発するとされる40歳以上の皆さんなら、一度は本気で加入を検討したことがあるはずです。

 もちろん保険に入ったからといって、がんから逃れられるわけではありません。しかし、経済的には助かりそうです。それにがん治療には、さぞかし大金が必要になるに違いありません。

 しかし、その考えは本当に正しいのでしょうか。

 実はがんの場合、初診から入院・手術、そして退院後の定期的な通院を含めて、社会復帰までにかかる医療費の本人負担は、総額50万円以内に収まることが分かっています。これはがんに限らず、ほとんどの病気でいえることです。

 健康保険の高額療養費制度をご存じでしょうか。1カ月の医療費の本人負担(世帯単位)が、限度額(年収が約700万円台の人で8万100円)を超えた場合、超過分はほとんどタダのような金額になるという制度です。しかも過去1年間に限度額を超えた月が3回以上あると、さらに割安(ほとんど半額)になるのです。だから、仮に病状が深刻で、治療が数カ月続いたとしても、患者負担の総額が50万円を超えることはめったにありません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  2. 2

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 3

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  4. 4

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり

  5. 5

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    「高額療養費制度」見直しに新たな火種…“がん・難病増税”に等しいのに、国家公務員は「負担上限」据え置きの可能性

  3. 8

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    八潮市の道路陥没事故で爆笑動画…“炎上連発”中町綾を起用したCanCamに《格が落ちた》SNS嘆き