性器カンジダ症<2>発症の原因は抗生物質の服用が多い

公開日: 更新日:

 風邪、疲れ、ストレス、糖尿病、月経の前後などがあっても免疫力が低下するのでカンジダ菌が増殖しやすくなる。このように性器カンジダ症は、性感染症としてとらえられている一方で、通常なら無害の病原体が免疫力の低下によって発症原因になる「日和見感染症」という側面が強い。

「妊娠時もホルモンの変化で、腟内の清潔を保っている酸性度が低下するので、通常よりリスクが高くなります。これはピルの使用中も同じです。また逆に、清潔にし過ぎる習慣もよくない。ビデ(腟内洗浄)やせっけんで洗い過ぎると、もともといる良性の常在菌が減って、腟内の菌交代現象が起こりやすくなるのです」

 トイレの作法も意外と肝心。腸管にもカンジダ菌がいるからだ。再感染の経路には、自分の腸管にいるカンジダ菌が肛門から外陰部を経て、新たに腟に自己感染することが知られている。排便または排尿の時は、女性は前から後ろにふき取ることが鉄則だ。

「治療は、抗真菌薬の腟錠や内服、軟こうなどの外用薬を使います。1~2週間の治療で85~95%は治る。治癒とは、カンジダ菌がいなくなったことではなく、かゆみや異常オリモノなどの症状が消えたことを指します」

 カビは湿気が大好き。ちなみに男性の性器カンジダ症(亀頭包皮炎)は、「包茎」も誘因のひとつになるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発