宣告され頭が真っ白に…戸叶尚さん「精巣がん」を振り返る

公開日: 更新日:

 そして、その日のうちに「精巣がん」だと告げられて頭が真っ白に……。オヤジがその2年前に肝臓がんで亡くなっていたので、「オレ、死ぬの?」と思いました。病院を出て、すぐに母親と球団に連絡し、その後、岩隈(久志、現・巨人投手)と松本(輝、現・ソフトバンクホークス打撃投手)と約束していたゴルフの打ちっ放しに行きました。

 とてもひとりではいられない心境だったので……。2人に「オレ、がんだったわ」と告げたら、2人とも言葉を失っていましたね。

 一人暮らしのマンションに帰ってからは、ネットでいろいろ調べました。

 病院の先生は「転移がなければ、手術すればほぼ心配ない」と言っていたんですけど、ネットには「30%は転移のある進行性だ」と書かれていました。その30%に入る可能性だってあるわけです。

 苦しむくらいなら一気に……と、31階の部屋から飛び降りてやろうかなと考えたほどです。すぐに飛んできてくれた母親と兄貴、そばにいてくれた友達、そして、「早く練習に戻って、もう一回マウンドに立ちたい」という思いが支えになりましたね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった