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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米大学の実験でHIVウイルスが消えた エイズ完治へ一歩前進

公開日: 更新日:

 エイズの原因となるウイルス「HIV」に感染したマウスのDNAから、ウイルスを除去する実験に初めて成功したと発表され、大きな反響を呼んでいます。エイズが完治できる可能性に一歩近づいたからです。

 実験に成功したのは、テンプル大学とネブラスカ大学医学部の30人以上の研究グループで、雑誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表されました。

 それによると、まずマウスにヒトの骨髄を注射、ヒトの免疫システムと同じようにウイルスに感染するT細胞を作り出し、次にレーザー・アートと呼ばれるゆっくりと長時間作用する抗レトロウイルス剤を使いウイルスの増殖を抑えます。そして、CRISPR(クリスパー)というゲノム編集技術を使ってウイルスをDNAから除去。その結果、23匹のマウスのうち9匹でウイルスの完全除去に成功したといいます。

 同じ研究グループではすでに霊長類でも同様の実験を始めていて、向こう1年以内にはウイルスが除去できたかどうかがわかるとのこと。その結果が良ければ、米食品医薬品局の許可を得て、来年中にも遺伝子編集の臨床実験に入れるとしています。

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