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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

「ローファットダイエット」で乳がん死亡リスクが21%低下

公開日: 更新日:

 食生活を野菜や果物を中心にする「ローファットダイエット」に変えた女性は、そうでない女性に比べ乳がんによる死亡率が下がったという調査結果が発表され、大きなニュースになっています。

 この調査は全米の約5万人の50~70代の女性を対象に1993年にスタートした大規模なもので、そのうち2万人の女性は脂肪の摂取を控え、代わりにもっと野菜や果物を多く食べるというローファットダイエットを8年間続けました。残りの3万人はそれまでの食生活を続け、それを20年にわたりモニターした結果が今回発表されました。

 最も注目されたのが乳がんとの関係です。モニター期間中にはどちらのグループからも乳がん患者が出ましたが、ローファットダイエットに変えたグループは、そうでないグループに比べ、乳がんで死亡するリスクが21%低かったことが分かりました。さらに、それ以外の病気で死亡するリスクも15%低かったとのことです。

 食べ物と病気の因果関係を、これほどの規模と長期にわたって調査したのは初めて。特に病気を抱える女性にとって、今後の食生活を見直すきっかけになりそうです。

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