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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

がん別にズバリ 職場検診と自治体検診の効果的組み合わせ

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 もう一つは肺がんで、職場検診はX線がほとんど。痰に含まれる成分を調べる喀痰検査は喫煙者に効果的でも、職場検診では行われないことが一般的です。そこで、喫煙者は、自治体検診で喀痰検査を受けるべきでしょう。

 お酒をよく飲まれる方だと、口腔から食道、肝臓は要注意。胃の内視鏡検査をどちらかで受けるときは、検査の前に「咽頭から食道もよく診てください」とお願いすることです。咽頭がんと喉頭がんは、喫煙のほか飲酒もリスク。自治体検診で喉頭ファイバー検査が対象のときは、受けるとよいでしょう。

 B型とC型の肝炎ウイルスは、肝臓がんとの関係が深い。職場検診で検査を受けたことがなければ、自治体検診で受けるのがオトクです。

 先ほど職場検診でのがん検診受診率が6割と書きましたが、その3つは男女共通のがん。乳がんと子宮頚がんは3割にとどまります。女性は、受診率が低い。女性に非正規社員の割合が高いことと関係していると思われますから、パートナーの女性が職場検診を受けていなければ、ぜひ自治体検診の受診を勧めてください。

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