著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

代謝低下による肥満は2タイプ ダイエットに選ぶ漢方とは

公開日: 更新日:

 肌の露出が増える夏は、とりわけ女性にとって「体形」や「ダイエット」が気になる季節かもしれません。そこで、今回はダイエットと漢方のお話をしましょう。

 女性だけでなく男性であっても、健康を維持するためには体重のコントロールは重要です。肥満は生活習慣病に代表されるさまざまな病気を招きます。肥満の指標には「BMI」という数値が用いられています。BMI=「体重キログラム÷身長メートル÷身長メートル」で、18.5以上25.0未満が普通体重とされています。つまり、25以上になるとダイエットした方がいいということになってくるわけです。

 肥満=脂肪の蓄積による体重増加が起きる原因には、過食、運動不足、代謝低下、ホルモンバランスなどが挙げられます。過食や運動不足は努力のしようがあるので、漢方でアプローチできる肥満の原因のひとつ「代謝低下」に着目してみます。

 代謝低下による肥満は大まかに「がっちり形」と「ぽっちゃり形」に分けることができます。がっちり形は食事をセーブしたり運動をしていれば太らないのに、ついつい脂っこい食事や甘いものをたくさん取ってしまい便秘になって太るタイプです。このタイプには、「防風通聖散」を使って余分なものを排泄するのがおすすめです。

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