著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

漢方で「夏の冷え」の原因は3つの症状 対策となる薬は何だ

公開日: 更新日:

 蒸し暑い日本の夏。近年は夏場になると熱中症やゲリラ豪雨など、気温と湿度、雨に関するニュースが連日のように報道されています。人命にかかわる事例も多く、近代化された日本においても自然の脅威を感じます。

 こうした高温多湿によって、いわゆる「夏バテ」のような体調不良になりやすいのが日本の夏だともいえるかもしれません。前回紹介した夏バテ解消に役立つ漢方に続き、今回は「夏の冷え」と漢方についてお話しします。

 猛暑が当たり前になっている近年、夏にはエアコンは欠かせない存在になっています。オフィス、店舗、病院だけでなく、いたるところで室内は冷房が効いています。そんな環境ですから、効きすぎて寒いと感じる人も少なくないでしょう。

 こうした室内に長時間いると、自律神経が不調になって体温調整が不安定になります。夏場でも「冷え」が生じ、肩こり頭痛、食欲不振、めまいなどが起こるケースがあります。特に女性はもともと冷え性の方が多いので、夏場でも冷え対策が必要です。

「冷え」は漢方では3つの症状からなるとされています。血のめぐりが悪くなる「瘀血」、水のめぐりが悪くなる「水毒」、気力が低下する「気虚」が重なって異常が起こるのです。つまり、これらを改善することが冷え対策になるということです。

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