著者のコラム一覧
武神健之日本ストレスチェック協会代表理事

東京大学医学部大学院卒。一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。年間1000件の健康相談、ストレス・メンタルヘルス相談を行う。著書に「職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書 上司のための『みる・きく・はなす』技術」(きずな出版)などがある。

時間・空間・五感…3つの「区切る」で疲れとさようなら

公開日: 更新日:

 空間を区切るには水平方向と垂直方向があるのだという。水平方向は距離を取る。例えば、会社のある場所から少し離れたところでランチをするといった具合だ。

「週末に東京を離れるなら箱根より関西、関西より九州、九州より海外と遠くなればなるほど、自分のことをより客観的に俯瞰できるようになります。時間がなければ垂直方向に距離を取るのがおすすめ。高層ビルのラウンジや展望台など。『高いところから見ると人も車も小さく見えて、俯瞰して物事を眺められ、冷静になれた』という方もおられます。ある方は飛行機での移動で『小さくなっていく車や建物を見ていると自分の悩みやストレスなんて小さなものだと思えてくる』と言います」

 最後に五感を区切る。これは「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」に変化を与えること。

「カラーセラピーで視覚的に、アロマテラピーで嗅覚的な気分転換を図るのもいいでしょう。相手をリラックスさせたいなら木目調(茶色)や緑が効果的。スターバックスのカラーはその典型です。ラベンダーはリラックス、シトラスで仕事モードと、香りは行動を区切るのにも役立ちます。おいしい料理を食べて味覚を、好きな音楽を聴いて聴覚を、温泉に入るなどで触覚をと少し意識をすればいつでも五感を区切ることが可能です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  5. 5

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  1. 6

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  2. 7

    高市首相が狙う悪夢の“強権官邸”復活…安倍時代の再来へ「経産-警察ライン」で恐怖政治

  3. 8

    最終盤の宮城県知事選は仰天の展開! 高市首相応援の現職vs昭恵さん&参政党支援の元自民議員でデッドヒート

  4. 9

    小川晶市長「ラブホ密会」の震源地…群馬・前橋市のナイトスポットで“まさかの声”続出

  5. 10

    タレント出身議員の“出世頭” 三原じゅん子氏の暴力団交遊疑惑と絶えない金銭トラブル