【帯状疱疹】皮膚の痛みや水膨れが現れたらすぐ受診すべき

公開日: 更新日:

 皮膚疾患のひとつ、帯状疱疹は、子どものころに水ぼうそうにかかったことがある人なら、だれでもリスクがある病気だ。日本皮膚科学会認定専門医で帯状疱疹に詳しい「中野皮膚科クリニック」(東京・中野)の松尾光馬院長が言う。

「帯状疱疹は、水ぼうそうにかからないと発症しません。水ぼうそうの原因ウイルスである『水痘・帯状疱疹ウイルス』は、水ぼうそうが治った後も脳や脊髄の感覚神経節に潜んでいます。普段はおとなしくしているのですが、加齢や過労などで体の免疫力が低下すると活性化し、増殖して神経に沿って皮膚の表面に移動する。その時に神経を傷つけて痛みを起こすのです」

 この帯状疱疹、意外に思うかもしれないが、「猛暑に気を付けたい病気」だ。「夏に水ぼうそうが“減る”」ということと関係している。

「私たちの体は、ウイルスに感染すると、それを攻撃する細胞性免疫という免疫を高めるようにできています。水ぼうそうに感染した後に上がった免疫は、水ぼうそうが増える冬に水ぼうそうの子どもと接すると、水痘・帯状疱疹ウイルスが新たに体に入ってさらに高まります。ところが夏は水ぼうそうが少なく、免疫が高まりにくい。それによって帯状疱疹が発症しやすくなると推測されています」(松尾院長=以下同)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」